タイトル

ナンバリングコード  
授業科目名 科目区分 時間割 対象年次及び学科
動物生態学    
 
  前期 木1 3~ 農学部 
講義題目 水準・分野 DP・提供部局
対象学生・
特定プログラムとの対応
 
Evolutionary Ecology
  bcdA  
担当教員 授業形態 単位数 時間割コード
安井 行雄[Yasui Yukio]   2 464700
DP・提供部局  
bcdA
 
授業形態  
 
関連授業科目  
生物学B,生態学,植物生態学,生物環境保全学、農業昆虫学
 
履修推奨科目  
遺伝学,生物統計学
 
学習時間  
講義 90分 × 15回 + 自己学習

2回目以降小テストと学期末に試験を課す
 
授業の概要  
1年生後期の共通基礎科目「生態学」の後半では進化生物学の基礎に立って動物の生態を解説したが、本講義ではさらに発展的内容を取り上げる。動物の行動や生活史を利己的遺伝子の適応戦略と捉える行動生態学・進化生態学の理論に基づき、動物の協力行動や配偶行動の進化、最適資源投資戦略、植物と動物の相互作用などを解説する。主に動物の生態を扱うが、植物の興味深い繁殖戦略についても随時取り上げる。
 
授業の目的  
全ての生物は自らの生息環境に適応した様々な性質を持っている。われわれ人間から見て極めて合理的に見えるそれらの性質は、決して生物が自ら「~のようにしよう」という意思を持って振る舞っているのではない。高度な知能を持たない微生物や植物においてすら適応的な性質は無意識に機械的に機能している。適応は生物が約36億年の時間をかけ、自然選択を受けて進化してきた結果である。環境に適応しうまく生き残り繁殖するためには理にかなった性質が必要であるが生物自身がその理屈を理解している必要はない(たとえば鳥は航空力学にかなった翼を持っているが彼らが航空力学を知っているわけではない)。突然変異によって少しずつ異なった性質(個体変異)が生まれ、そのなかで相対的に理にかなった変異体がより多く生き残りその性質を子孫に遺伝させることにより、結果的に全ての個体がその性質を備えるようになるのである。この講義ではその「理にかなった性質」の「理」を取り上げる。生物の生き残りにはどのような理屈があるのか、生物はどのようにそれを実行しているのかを理解する(DPの「知識・理解」に対応)ことで、生物進化の不思議と面白さ、生物多様性の大切さ、そして環境問題や人間のモラル・人類の未来にまで思いをはせることができる(DPの「倫理観・社会的責任」に対応)。
 
到達目標  
・生物進化の概念を理解し,進化を引き起こすメカニズム(自然選択と遺伝的浮動)を説明できる
・生物の適応的な性質には合理的な理由があることを理解できる。
・生物自らがその合理的な理由を理解していなくても、自然選択が働くことにより自動的に無意識に適応的な性質が進化することを理解できる
・生物の適応戦略を理解することは、われわれ人間にとっても競争に生き残りまた他者と協調する道を模索する方法であることを理解できる
 
成績評価の方法と基準  
出席状況と試験で総合評価する。
第2回以降は前回の内容につき小テスト(2点満点)を行う。
したがって出席10点+小テスト14回28点+期末テスト62点=100点満点となる。と
 
授業計画並びに授業及び学習の方法  
講義は教科書(全15章)に基づき行う。教科書は必ず購入すること。
要点をまとめた資料はプリントとして配布するか,スクリーンに映写する。プリントは予復習に活用すること。

第1回 ダーウィンの自然淘汰説
第2回 最適資源投資戦略
第3回 進化的に安定な戦略(ESS)
第4回 性比のゲーム
第5回 利他行動の進化
第6回 親と子の対立
第7回 共進化
第8回 時間的に変動する環境への適応
第9回 性的対立
第10回 植物における性表現
第11回 花のジレンマ
第12回 訪花動物の行動
第13回 葉っぱの寿命
第14回 生物の多様性と絶滅
第15回 ヒトが歩む進化の道

※ 出席カードで質問を受け付け,毎回の講義の冒頭にそれに答える時間を設ける
 
教科書・参考書等  
教科書 「生き物の進化ゲーム 進化生態学最前線:生物の不思議を解く」
    酒井聡樹・高田壮則・東樹宏和 著 共立出版2012 ISBN:9784320057241 2600円+税
教科書は必ず購入すること。
 
オフィスアワー  
随時可能ですがメールで予約を取ってください。安井研究室は農学部CE403です。
 
履修上の注意・担当教員からのメッセージ  
各回の講義内容は互いに深く関連しているので,それを理解するためにも全回出席することが望ましい。深い内容が多いので自分でも予習・復習できるように教科書は必ず購入すること。
 
参照ホームページ  
 
メールアドレス  
yyasui@ag.kagawa-u.ac.jp
 
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